Autodesk Fusion Operations では、6 つの係数に基づいて解析を実行することができます。これらのいずれかを選択するには、グラフ上のそれぞれのボタンを押すだけです。
生産効率: この係数を選択すると、次の変数を持つグラフが生成されます。
- 生産効率 - 各作業の実行速度を、定義された最適な生産性のパーセンテージで表したものです。つまり、生産されたパーツの数を最適な生産時間で乗算し、実際にパーツ生産に費やされた時間で割ったものです。計算式: (生産パーツ数 * 最適なサイクル タイム) / 生産時間 = 生産効率
- クライアントの生産効率 - 生産効率(上記参照)と同じですが、[最適なサイクル タイム]の代わりに、[予算内のサイクル タイム]が設定されています。この指標は、企業が生産時間をクライアントに販売し、効率を高めることで利益を上げるような場合に特に役立ちます。計算式: (生産パーツ数 * 予算内のサイクル タイム) / 生成時間 = クライアントの生産効率
例:
不良品: 生産の内、不良品となる割合です。つまり、生産された単位の総数に対する、欠陥のある単位の割合です。
例:
数量
- 数量 - 品質基準に準拠して生産された単位の数です。
- 不良品の数量 - 品質基準を満たさずに生産された単位の数です。
例:
時間
生産時間: 作業者が効率的に生産に費やした平均時間です。
存在時間: 作業者が工場内で費やした平均時間です。
例:
OEE
生産効率: ワーク センターが設計されている最適生産効率に対する割合として表される各ワーク センターの作業速度です。
計算式 = (生産パーツ数 * 最適なサイクル タイム) / 生産時間
例:
単位作成の時間 = 242 単位 * 1,5 分 / 単位 = 363 分
生産効率 = 363 分 / 390 分 = 93,0%
可用性: 作業が実行される必要のある予定された時間の割合を表します。
計算式 = 稼働時間 / 使用可能時間
例:
稼働時間 = 450 分(予定内) - 60 分(予定外ダウンタイム) = 390 分
可用性 = 390 分 / 450 分 = 86,6%
品質: 開始されたすべての単位に占める、生産された良好な単位の割合です。
計算式 = (生産された単位 - 欠陥のある単位) / 生産された単位
例:
品質基準に準拠して生産された単位 = (生産された合計単位: 242 - 欠陥のある単位: 21) = 良好な単位: 221
品質 = 良好な単位: 221 / 生産された単位: 242 = 91,32%
OEE: 専門用語で「OEE」として知られる「設備総合効率」は、工場がその最適性能(工場が設計された性能レベル)からどの程度離れているかを定量化する複合指標です。これは、他の 3 つの係数(可用性、生産効率、品質)の集合体です。
計算式 = 有効性 * 生産効率 * 品質
例:
OEE の各要素について、前述の例の値を使用すると、次のようになります。
OEE = 86,6% * 93,0% * 91,32% = 73,55%
グラフによる例:
OEE 解析: このタイプの解析では、ダッシュボードで既にご存知のグラフを使用します。インジケータはまったく同じです。ここでの特徴は、他の解析オブジェクトを選択し、各オブジェクトの OEE とその構成係数(生産効率、可用性、品質)を解析できることです。これは、たとえば各作業者、製品、または作業の OEE を知りたい場合に非常に便利です。
ダウンタイム: このタイプの解析では、生産が行われなかった時間の情報が表示されます。選択した解析のタイプに応じて、選択したダウンタイムの各タイプ(計画、計画外)、または各マシンと作業者に関連付けられたダウンタイムが提供されます。次の図は、各マシンに関連するダウンタイムの量を示しています。
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